Eri Wildeの那由多ブログ

エリワイルド(Eri Wilde)のブログです。 本名は福田英里子です。東京外国語大学外国語学部英米語学科卒。英語講師、日本語講師、通訳、香川せとうち地域通訳案内士、翻訳、SE、占い師、心理カウンセラー、YouTuberをしています。二人の兄弟の母親です。音楽(ピアノやウクレレの弾き語り)、アートなど多趣味です。次男は発達障害です。 お仕事のご用命は下記のメールアドレスまで宜しくお願い致します。eriwilde0@yahoo.co.jp

うつ病を寛解させるには

1年以上はてなブログを更新していませんでしたが、又更新を再開することにしました。

昨年の終わり頃に主治医から断薬しても良いと言われたので、少し不安でしたが思い切って断薬し始めました。

それから、多少の気分の浮き沈みはあるものの、薬に頼ることなく過ごせています。

主治医も私が「寛解」に至っていると認めてくださいました。

うつ病の治療中、私は、自分と同じような病気に苦しんでいる人を助けられるようになりたいと願い、勉強して心理カウンセラーやメンタルヘルススペシャリストの資格を取得しました。

そして、既にカウンセラーとしての活動を始めています。

うつ病が厄介な病気である理由の一つに、様々な症状の原因が不明瞭であることがあります。

私の場合、症状としては、かなり長年に渡り悩まされてきた耳鳴りを始めとして、睡眠障害、無気力、倦怠感、ネガティブな反芻思考、理由のない不安感、物忘れなどがありました。

また、偏頭痛、立ちくらみ、腰痛などの悩みもありました。

服薬をしていた時、私を悩ませたのは、薬の副作用に関する不安感でした。

私はうつ病による過食で、元々体重の増加傾向があったのですが、服薬を始めてから、さらに太りやすくなったようでした。

腰痛は、服薬開始後10数キロ太った結果として生じていたようでした。でも、当時私は腰痛もうつ病の症状だと思っていました。

そんな折、昨年の1月末に、中田敦彦さんのオンラインサロンPROGRESSの授業で、オートファジーが取り上げられました。1日16時間の断食で健康になるという内容でした。その授業の影響で、私もほぼ1日1食で、お腹が空いたらナッツを食べるという生活を始めました。夜7時ごろに夕食を食べた後は何も食べず、翌朝午前11時までは、ナッツ以外は食べないようにしました。うつ病にはセロトニンが大切なので、午前11時以降にバナナやチーズなどを少量食べるようにしました。また、オートファジーだけではどうしても筋肉量が減るので、近所のジムが併設されている整形外科に通い、軽い筋トレを続けました。そして1年間で、10キロ以上のダイエットに成功しました。その結果、デスクワークが苦痛に感じるほどの腰痛が、今ではほとんど完治しています。

オートファジーをすると、体の浄化作用が強くなるため、胃腸に障害があることがあるそうです。私は一時期この胃腸障害が完全に抗うつ薬の副作用なのかと勘違いしていました。少しは抗うつ薬がそれを助長していたのかもしれませんが、オートファジーが原因だったようです。しばらくの間ビオフェルミンが欠かせませんでしたが、ヨーグルトを食べるようにすると改善しました。



断薬してからは、若干太りにくくなったようにも感じますが、少し食べ過ぎるとやはり太るので、体重増加には気をつけています。そもそも、肥満はうつ病の原因の一つでもあります。そしてうつ病も肥満を招きますから、悪循環が起きる訳です。それを何とか食い止めるために、オートファジーは大きな効果があります。

さらに、生理痛も酷くなってきたので、産婦人科で診てもらうと、酷い貧血だと言われ、鉄剤を処方されました。鉄剤をしばらく飲み続けると、立ちくらみや偏頭痛がなくなったので、今思い返すとそれらはうつ病ではなく貧血が原因だったのだろうと思われます。

耳鳴りについては、蜂の子のサプリを飲み始めて数ヶ月で改善し始め、今ではほとんど気にならなくなりました。うつ病が耳鳴りを引き起こしていたと言うよりは、耳鳴りがうつ病を引き起こしていたのだと思われます。

上記のように、うつ病の症状だとか、抗うつ薬の副作用だと思っていたことが、実は別の病気が絡んでいた、ということがたくさんありました。

また、うつ病が原因となって、他の病気になってしまう、ということもありました。

抗うつ薬が原因で物忘れしやすくなると考える人もいますが、うつ病の症状自体に物忘れがあるので、抗うつ薬を飲む人が物忘れをしやすくなるのではなく、もともと物忘れをする病気にかかっているだけの話なのだろうと思います。ですから、うつ病の症状が軽くなるにつれて、徐々に物忘れも減っていっているような気がします。

太りやすさや物忘れについては、甲状腺の異常が原因で生じる場合もあるそうなので、内分泌科で検査を受ける必要もありそうです。

また、うつ病になると、歯の手入れができなくなることが多いです。歯医者に行かないといけないのに、行く気が起きなくなります。私もそうでしたが、昨年やっと通い始めることができ、根幹治療を受け、クラウンを付けてもらっています。

うつ病になると、体の様々な不調について、自分では正しい判断ができなくなってしまいます。様々な問題が全てうつ病、あるいは抗うつ薬のせいだと考えてしまい、無気力も手伝って、適切な診療科に受診することができなくなるのです。

睡眠障害については、寛解するまでは、深夜に何度も目が覚める中途覚醒が悩みでした。でも、服薬している間に、少しずつ目覚める回数が減り、長時間眠れるようになってきました。寛解してもなお、若干の早朝覚醒は続いていましたが、夜午後10時頃に就寝するため、朝5時ごろ覚醒しても一応深夜には熟睡できるようになっていたので、余り気にしないようにして過ごしていると、最近になって、いつの間にか大抵は朝6時頃の起床時間まで眠り続けることができるようになっていることに気づきました。睡眠障害については、早く目が覚めすぎることをあまり気にし過ぎないことも大切だと思います。

また、断薬してから飲酒しても良くなったのですが、服薬中に禁酒に慣れたので、1か月に1度大好きなギネスを飲むか飲まないかくらいになりました。無意識的にお酒を減らしたくなっているので、普段はノンアルコールビールで我慢できています。うつ病と診断されるまでは、まあまあ飲酒していたので、闘病後お酒の量もかなり減りました。

私は寛解した今思うのですが、何より気をつけなければならないことは、抗うつ薬に対する過剰な猜疑心だと思います。

世の中には、抗うつ薬について過剰な拒否反応を示す人々が大勢います。私はそれは感情的で非科学的な偏見だと思います。

抗うつ薬は上手に服用すればうつ病と上手に付き合っていくための頼り甲斐のある助っ人になります。

私は、抗うつ薬への猜疑心と闘いながらも、医師の指示通りに服薬し続けることができて本当に良かったと思っています。

私はうつ病経験者として、そして心理カウンセラーとしても、この事実を世の中に知らしめていきたいと思っています。