Eri Wildeの那由多ブログ

東京外国語大学外国語学部英米語学科卒。英語講師、日本語講師、香川せとうち地域通訳案内士、通訳/翻訳、エヴァンジェリスト、占い心理カウンセラーをしています。二人の兄弟の母親です。音楽(ピアノやウクレレの弾き語り)、アートなど多趣味です。宜しくお願いします。

女王蜂との熱き闘い

今年なぜか突然ガーデニングに目覚めた私ですが、庭中に生えかかっていた雑草をあらかた抜き終えた後、無造作に生い茂ったローズマリーを、さてどうしたものかと眺めていた時、一つの枝に作られた小さな蜂の巣と、それにしがみついているアシナガバチの女王蜂を見つけて、息を呑みました。

 

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六角形の小部屋は10個くらい作られていて、巣の一つ一つの小部屋の中には、一つずつ卵が産み付けられていました。一匹だけでここまでの巣を作るなんて、女王蜂は大したものだと感心しながらも、このまま放っておく訳にもいかず、どうしたものかと色々調べた結果、ハチを追い払う線香を炊き、女王蜂を追い払った後、巣がくっつけられているローズマリーの枝を切断することにしました。

 

実家から、念のためハチ用の殺虫剤も借りてきましたが、アシナガバチは益虫なので殺したくはありませんでしたので、これは巣を除去する時に女王蜂が帰ってきて襲ってくるという最悪の事態への対策としました。

 

我が家の庭には、花と言ってもせいぜい野草のカタバミタンポポに似たコウゾリナくらいしか咲いていないのですが、アシナガバチだけでなく、ミツバチクマバチ、時にはスズメバチも訪れる、蜂たちの楽園になっていて、ガーデンチェアーで本を読んでいると、彼らは羽音を鳴らして周囲を飛び回ります。良く見ていると、どうやら、隣の家の古い木の皮を巣の材料にするために訪れているようです。

 

アシナガバチはミツバチの巣を襲って幼虫を奪い、クマバチはアシナガバチの巣を襲って幼虫を奪うそうなので、壮絶な生存競争が、まさに我が家の庭で繰り広げられているというわけです。

 

アシナガバチの巣を奪うのは、子育て中の女王蜂に気の毒でしたが、人間の私も子育て中の母親なのだから、ここは諦めて欲しいとお願いしました。

 

線香を焚いても、女王蜂はなかなか立ち去らなかったのですが、私が周囲のローズマリーの枝を触れた振動に驚いて、逃げていった時に、素早く巣のついた枝を切断し、倉庫に隠しました。

 

しばらくすると女王蜂は巣があった場所に戻ってきて、そこにあるはずの巣がないことが信じられないとでも言っているかのようにしばらく飛び回っていましたが、ついには諦めてどこかに飛び去って行きました。女王蜂は、自分の巣が別の場所に移されると、もう自分の巣だと認識できなくなるそうです。

 

その後も、同じ女王蜂かどうかは分かりませんが、庭の別の植木に何度かアシナガバチが偵察している姿を見かけましたが、私はまるで何かの儀式のように線香を焚いて、立ち去って貰うよう伝えました。

 

この線香は、一時的に蜂を興奮状態にしてしまう効果があるらしく、煙で酔っ払ったようなミツバチが、少し家のドアを開けている間に屋内に入ってきて、私や子供に纏わりついてきたりして、追い払うのが大変でした。

 

数日後、もう一つ別のアシナガバチの巣が、今度は母屋の軒下に作られ始めていることを義母から知らされ、驚きましたが、再度同じ方法で無事に撤去できました。

 

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女王蜂から頂戴した巣は、子供達に、それらが和紙と同じ製法で作られていることを説明するという、教育目的に使用するという大義名分で利用させてもらっています。このまま置いておいても、果たして卵から幼虫が生まれるのか、検証している所です。

 

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今回、アシナガバチの巣は、女王蜂しかいない間は、かなり簡単に撤去できることを初めて知りました。

 

今回の体験を通して、必要以上にハチを殺すのではなく、最低限の犠牲で、人間と虫との共存の道を探っていくことが、結局は、回り回って、人間の生存につながるのだろうと思いました。

 

女王蜂がこの季節、一匹でここまで巣を作り、それに卵を産みつけ、何日もの間その巣にしがみついて卵を守り続けることを知り、人間の母親として、畏敬の念を抱くようにもなりました。

 

蜂と人類、この地球により長く生存するのは、果たしてどちらなのだろうかと考えていると、人間にハチが必要だけれども、果たしてハチにとって人間は必要なのだろうか、という考えに辿り着くだけだったりもするのです。

司馬遼太郎さんの著作「人間というもの」に救われた話

前の記事で、一部のサポートしたランサムウェアの被害者からの連絡が途絶えていたことについて書きました。

その後、その方から連絡があり、ファイルの復号は苦労しながらも納得できる程度まで自力で完了できたことのお知らせと、多忙により私に連絡できなかったことへのお詫びをいただきました。

そして、サポートに対する謝礼も頂戴いたしました。

これで、身代金を支払った上でのファイルの復号のサポートをご依頼いただいた皆さんについては、対応が完了したことになります。

これからまだファイルの復号の依頼が全くないだろうとは言い切れませんが、取り敢えず一区切りついたものと考えて良さそうです。

これで私の気がかりも解消されました。

また、前の記事で、私が提供したサポートが正義かどうかについて悩ましく感じていたことに対し、司馬遼太郎さんのアフォリズム集の著作、「人間というもの」の中の一節が、私を励ましてくれました。

(なにごとかをするということは、結局はなにかに害をあたえるということだと、継之助は考えている。何者かに害をあたえる勇気のない者に善事ができるはずがない、と継之助は考えている。

『峠 上』

 

 

この物語に登場する継之助とはどんな人物か、私は全く知らなかったので、少し調べてみました。

「峠」は、長岡藩、今の新潟県の幕末の武士で、反新政府側として戦った、河井継之助についての物語ということでした。

以前は余り知られていなかった武士だったそうですが、この物語をきっかけに、良く知られるようになったそうです。

ランサムウェアへの身代金の支払いを違法としようとしている現代の政府に対する私の立場が、新政府軍に立ち向かわなければばらなかった河井継之助の立場と重なったりもして、私にとって味わい深い引用文です。

継之助は、「勝てば官軍負ければ賊軍」とはよく言ったもので、色々恨みを買っていたため、死後墓石が倒されたりしていたらしいのですが、その後年月を経て、その生き方が再評価されるようになっているそうです。

確かに、世の中に絶対的な善事など、実は存在しないのかもしれません。

それでも、私は自分が善事だと信じることを、これからも追い求めて行きたいと思います。

司馬遼太郎さんの著作については、特に歴史小説については、あまり読んだことはありませんが、「坂の上の雲」のNHKのドラマを夫が観ていたのを一緒に観てから、面白いと思うようになりました。」

最近では、通訳ガイドの勉強のため、「司馬遼太郎と寺社を歩く」も読んだりしています。歴史上の人物についての生々しい描写が、それぞれの史跡に関する解説の中に散りばめられていて、観光で訪れたつもりになって読むと、その時代にタイムトリップしたような気分になれ、歴史と地理が一緒に学べるので、重宝しています。

司馬遼太郎さんの著作と言えば、私が多分中学生だった時、父が私に本を読むようになって欲しいと思って、私を本屋に連れて行き、なぜか司馬遼太郎さんの「国盗り物語」と、スタンダールの「赤と黒」の文庫本を買って、読めと渡されたことをまだ覚えています。

それらは結局ほとんど読まなかったのですが、大学時代に、「赤と黒」の映画をビデオレンタルで見つけたので観てみたのを覚えています。あまりにもドロドロした内容だったと知り、父は一体なぜこの本を私に買ったのだろうかと、頭を抱えました。この本は余り読みたいと思えないまま、本棚に置き去りにされ続けていました。

一方、最近になって、前述の著作、「人間というもの」を読んで、「国盗り物語」については、主人公の斎藤道山が法華経を信奉していたことが随所に描かれていたことを知り、父が同じく法華経を信奉しているので、この著作を選んだのだろうと、やっと気づきました。この本も、あらすじだけは知るようになったのですが、私は歴史小説ファンではないので、さすがに今でも読破しようとは思えません。

本を読めと私が幼なかった頃からしつこく私に言い聞かせてきた父ですが、そんな父が本を読んでいる姿をほとんど全く見たことはありませんでした。

今では私は本を数冊は持たずに外出できないような本好きになりましたが、世の中には、みんなそれぞれ、興味が持てる本と、興味が持てない本があるもので、特定の本を、「読むべき本」としてお互いに誰かに押し付け合うものでもないと思います。

読者は、本の中に、自分の一部を見つけた時だけ、その本に引き込まれるのでしょう。

好きな本を好きな時に好きなだけ読めばいい、それが私の読書スタイルです。

これまでこちらのブログでは、あまり書評を書いたりはしたことがなかったのですが、これからは、少しずつでも読んだ本の紹介もしていきたいと思います。

正義について

昨年から現在まで、父の会社がランサムウェアのdeadboltの被害に遭ったことがきっかけで、父だけでなく日本中、世界中の被害者の方々のサポートを慈善事業として引き受けてきました。

身代金を支払ってでも復号したいと私に相談いただいた皆さんについては、ほぼ100%データの復旧に成功してきました。

中には、身代金を支払わずに復号キーを入手できた方もいました。その方は、幸運にも犯人の攻撃の途中で暗号化プロセスを切断できたのです。

ただし、その方は、復号用プログラムを犯人が仕込むのも阻止してしまったために、私が父の会社のNASから入手した犯人の復号プログラムを、その方のNASに移植するなどの処理が必要でした。

大半の相談者が、私のサポートに対して感謝の言葉と、精一杯の謝礼をくださいました。

しかし、中には、他のどこに相談しても無理だったことをやってのけた私のスキルを賞賛しながらも、犯人のビットコインアドレスに出金でき、復号キーを入手すると、パタリと連絡が途絶えた方もいました。日本人の相談者でした。

LINEの既読がつかなくなったので、多分ブロックされたのだと思います。

その方にとって、多分私は、犯人の仲間と同じような存在なのだろうと思います。

私は、その人に必要とされたサポートを提供することが、正義だと信じて、身代金の支払いを手伝ってきました。

しかし、こういうことがあると、元々メンタルがそれほど強くない私は、自分がしてきたことは本当に正義だったのだろうかと、疑いの気持ちが生じてしまい、塞ぎ込んでしまいそうになります。

人助けをすることには、自分の手助けが原因で、相手に感謝されるどころか、逆に憎まれるリスクを負う覚悟が必要です。

それでも、私が「慈善事業」であると信じて取り組んできたこのサポートが、正しいことであったと信じたいと思います。

私は、犯人に犯罪資金提供するために、身代金の支払いを手伝ってきた訳ではなく、被害者の大切なデータを復旧するお手伝いをするために、サポートしてきただけだからです。

礼金も強要したことは全くなく、被害者の方がお礼がしたいとおっしゃってくださった場合だけ、受け取ってきました。

復号できたかどうかについての結果を知らせもせずに音信不通になった方は、それで本当に幸せでいられるのだろうかが心配です。

そういう方は、殺伐とした世の中で、人との繋がりへの信頼を失ってしまっているように感じるからです。

私は、謝礼をいただけなかったことを気にしている訳ではなく、これだけ誠心誠意、サポートしてきた人間に、そのような態度がとれる人が存在するという事実に、震撼しているのです。

せめて、ファイルが復旧できたことお知らせいただき、簡単でもいいので一言お礼の言葉だけでもかけてくださったら、私はそれで満足なのです。

日本の将来は、彼らのような心を病んだ人を、救えるかどうかで決まるような気がします。

私は、自分がホワイトハッカーでありたいという理想への願望という幻想を抱いていることは自覚しているけれど、それでもやはり、本物のホワイトハッカーでありたいと思うのです。

個人事業主としての私の各種事業の紹介

皆さまご無沙汰しております。

今年も確定申告の時期がやってきました。私も昨日やっと着手しましたが、まだまだ先は長いです。

昨年の父の会社での事件がきっかけで、こちらのブログがランサムウェアのDeadbolt関連の記事ばかりになってしまい、他の話題について書くことが長い間憚られてしまっていました。

しかし今日は、私が個人事業主として手掛けている事業、特に一般のお客様向けのサービスについてこちらでご紹介することで、そのような閉塞感を打破しようと思います。

ランサムウェアのDeadboltの被害者のサポートは、私の手掛けている事業のほんの一部に過ぎません。それは私の事業と言うよりは慈善活動なので、事業と呼ぶのも何だかしっくりきません。というか、もしこんな事業を主軸にしてしまったら、他人の不幸に依存するようになってしまいそうなので、私の性に合わないのです。

確かにIT関連のお仕事も色々請け負ってはいますが、それらでさえ、私の事業の主軸ではないという感覚で取り組んでいます。

という訳で、今後も主にコミュニケーション関連サービスを強く表に出していきたいと考えております。

各種の英語のレッスンを提供

私が個人事業主として働く主軸の事業は、やはり英語関連の事業です。

中でも、英語教育のお仕事は私にとってかけがえのない生き甲斐となっています。

英検合格を目指す子供さんから、英語学習のやり直しがしたい社会人まで、様々な世代の生徒さんの英語学習のお手伝いをさせて頂いています。中学・高校の英語の教員免許を取得しておりますので、教育面でもサポートができます。

昨年は、公認心理師になるため心理系の大学院入試を控えた生徒さんに英語のレッスンを提供してきましたが、今年無事合格し、この春から晴れて大学院生となる予定です。今後も、英語の学術論文の読解の指導を継続させて頂ける予定となっています。

又、多くの子供さんや社会人の英検の2次試験対策のための英語レッスンを提供し、その大半を合格に導きました。

社会人の方で、会社で社内通訳として活躍できる英語力を身につけることを目標に、英語のコーチングをご希望頂き、現在レッスンを提供させて頂いている生徒さんもいらっしゃいます。TOEICを受験するご予定とのことですが、実践的な英語力を習得して頂くことを目標としたレッスンを提供しています。

生徒さんが各種試験に合格なさった時の喜びの声が、私にとって何よりの励みとなっています。

英語学校のクリスマスイベントに参加した次男

英語のレッスンを提供している様々なプラットフォーム

これまでにも、様々なプラットフォームでの生徒さんとの出会いがありました。

中でも、Cafetalkというプラットフォームでは、これまでに数多くの感動を生徒さん達と共有してきました。

bit.ly

また、ジモティーでも英語講師として登録しているため、そこから英語のレッスンのご依頼を頂くこともありました。

jmty.jp

さらに、台湾のプラットフォームのAmazing Talkerを通して、英検の2次試験対策のレッスンを提供しています。海外在住の日本人で英検取得を目指している子供さんから、英検の2次試験対策のご依頼を多数承ってきました。彼らはすでに申し分ない英語力をお持ちである場合がほとんどですが、英検の面接という独特な試験となると、やはり特別な対策の必要性を認識していらっしゃるため、私にご依頼くださるということです。

jp.amazingtalker.com

英語のレッスンは、基本的にオンラインレッスンとなっていて、そのほとんどすべてがSkypeまたはZoomでのプライベートレッスンとなっています。

現在の授業料は、レッスンの内容や回数にもよりますが、1レッスン50分あたり2000~2500円となっています。

レッスン提供の時間帯としては、通常、平日の午前9時から午後2時までと、日祝の午前中となっています。

もしこちらのブログをお読みになり、私の英語のレッスンをご希望でしたら、LINEで下記のLINE IDを検索してお友達に追加し、はてなブログをお読みになった旨のメッセージをお送りいただき、お気軽にお問い合わせください。

LINE ID: @erikowilde

 

通訳/翻訳サービス

また、通訳や翻訳のお仕事も、毎回様々な発見がある、心から楽しみながら取り組むことができるお仕事です。

様々なルートでお客様からのご依頼を請け負っていますが、人との交流が大好きな私にとって、特に通訳のお仕事は、自分の本領が一番発揮できるお仕事だと感じています。

UnbabelというAI翻訳のプラットフォームでのお仕事については、以前こちらのブログでも記事を書きましたが、現在ではシニア・エディターに名誉ある地位に昇格させて頂き、継続してAI翻訳の編集のお仕事をさせて頂いています。以前はエディター紹介制度があったのですが、現在のところ追加のエディターの募集はしていないそうです。

 

elly-nayuta.hatenablog.jp

 

又、父の会社からも在宅でできるお仕事として、翻訳の仕事を請け負ったりもしています。

翻訳については、作業内容にもよりますが、単価は概ね下記の通りです。

日英翻訳: 1文字8円〜12円
英日翻訳: 1ワード8円〜12円
(原文を拝見してからのお見積もり)

 

又、通訳についても、内容にもよりますが、単価の目安は下記の通りです。

日英・英日オンライン通訳: 1時間あたり:5000円

日英・英日出張通訳: 1時間あたり:5000円
           半日(4時間以上6時間未満):18,000円
           終日(6時間以上):25,000円  

※出張通訳に必要な交通費は別途支給願います。

(事前準備が必要な高度に専門的な内容である場合には料金が高くなります)

対応可能な翻訳および通訳の分野としては、観光、アート、音楽、金融、法務、各種製造業、学術関連など、幅広い分野での会議通訳、アテンド通訳、商談通訳、ガイド通訳の経験があります。

通訳として登録している各種プラットフォーム

これまでに、下記のリンク先のくらしのマーケットというプラットフォームで集客して参りましたが、こちらのブログからでも直接お仕事を承りたいと考えています。

昨年は通訳として、米国の未請求財産の請求の手続きのお手伝いをさせて頂く機会があるなど、新しい経験を積むことができました。最近では公証人署名をオンラインでの面談で取得できるサービスも生まれており、領事館などに足を運ばずに手続きが完了できるので、それを利用して新しい事業を開拓できるかもしれないと考えています。

curama.jp

又、香川せとうち地域通訳案内士としても、香川県の公開名簿に登録しています。

kagawa.tsuyaku-guide.com

 

もし通訳・翻訳サービスのご利用の途がございましたら、下記のLINE IDを検索してお友達に追加し、はてなブログをお読みになった旨のメッセージをお送りいただき、お気軽にお問い合わせください。

LINE ID: @erikowilde

 

東洋占星術による易断

さらに、東洋占星術の占い師としても、細々とですが活動しています。

主に四柱推命で易断を行いますが、心理カウンセラーやメンタルヘルススペシャリストなどの心理系の資格を取得しておりますので、占い心理カウンセラーのようなスタイルでの易断を特徴としています。

四柱推命の手書きの命式を作成し、それを元に基準となる性向や人生全体の運気の流れを観て、現在の運勢を易断します。

料金は下記の通りです。

鑑定1名につき、50分3000円(相談者1名の命式を作成を含む)

易断はSkypeまたはZoom、可能であれば対面でも行います。

もし私の易断をご希望でしたら、下記のLINE IDを検索してお友達に追加し、はてなブログをお読みになった旨のメッセージをお送りいただき、お気軽にお問い合わせください。

LINE ID: @erikowilde

 

現在の個人事業主としての課題は、独自のプラットフォームでの集客を可能にすることです。

その手段としては、やはり独自に集客用のウェブサイトを構築することが最善だろうと考えています。

そこで、今年の目標の一つとして、私の個人事業の内容を網羅した日本語の集客用ウェブサイトを作ることを掲げたいと思います。

また、こちらのブログも、集客のために記事を書くという目的で執筆することにより、これまで以上に読者のニーズに応えるためのコンテンツを充実させていきたいと思います。

どうぞよろしくお願い致します。

オランダ政府がdeadboltランサムウェアの身代金を支払わずに復号キーを入手

先日、deadboltランサムウェアの身代金を支払ってすぐには復号キーが発行されなくなっている件について投稿しました。

そして今日、Googleで検索していた時、とある記事を見つけました。何でも、オランダの警察が、deadboltランサムウェアの身代金を支払わずに、155個の復号キーを入手した、ということでした。

www.bleepingcomputer.com

オランダ警察は、ビットコインの取引が多い時間帯に身代金の支払いを行うと、ブロックチェーンでの確認が遅くなることを利用して、一旦身代金を支払ったと見せかけて、OP_RETURNの書き出しをさせた後、確認が終わる前に取引をキャンセルするという方法で、復号キーを入手したそうです。なんとも見事な手腕だと思います。

オランダ警察が入手した復号キーは、こちらのサイトで公開されているそうなので、まだ復号できていない方は、一度ご覧になって確認していただくと良いかと思います。こちらでは、ランサムノートに記載されたビットコインアドレスを入力するか、暗号化されたファイルをアップロードして、復号キーを検索することができます。

deadbolt.responders.nu

どうやら犯人は、上記のような手法での復号キーの入手を防ぐために、OP_RETURNを、身代金の支払いと同時に書き出すのを止めたようです。

上記の理由で、犯人は数日に一回、おそらく手動で復号キーを発行するようにプログラムを切り替えたため、身代金の着金と同時に復号キーが発行されなくなってしまっているようです。

犯人の行動の理由がこのようなニュースで明らかになるのは、大変興味深いです。

ランサムウェアdeadboltの身代金の行方

久しぶりの投稿です。

先日、9月3日の世界一斉攻撃の被害者の方のデータの復号をサポートし終えました。

これまで通常でしたら、身代金を支払うと、着金とほぼ同時にOP_RETURNがブロックチェーン上に書き出されていたのですが、その時点では、2、3日に一回だけ書き出しが行われるようになっているようでした。

この作業が、おそらく以前は自動で行われていたのですが、犯人が何らかの事情で、どうやら手動で行うように、切り替えているように思われます。

最も最近の被害者の方の復号キーが、着金後すぐには発行されず、身代金を支払った2日後に発行されたので、その間は私もかなり不安でした。

deadboltの復号キーを取得するために支払われた身代金の気になる行方について書きます。私がサポートした方に犯人から割り当てられたビットコインアドレスや、その他のビットコインアドレスに目を光らせてはいるのですが、どのビットコインアドレスからも、一向に出金される気配がなく、不思議に思っています。

犯人は、この蓄積されたビットコインをいつどのように出金するつもりなのか、それともずっと出金されないままになるのか、ずっと気になっています。

また、この身代金を犯人が全く入手していないということは、犯人の資金源は一体どこにあるのだろうかということも、不可解に感じてしまいます。

何はともあれ、少なくともdeadboltに関しては、9月にQNAPがゼロデイ脆弱性を解決したとの報告を公表しましたので、今後新たな被害者は増えないだろうと期待しています。

近い将来、犯人グループが捕まって、まだ復号できていない皆さんが、身代金を支払わずに復号キーを入手できるようになる日が来ることを信じています。

deadboltランサムウェア関連の詐欺に遭いました

私は、YouTubeに今回のランサムウェアのdeadboltの攻撃からの回復について英語で話している動画を公開しているのですが、そのコメント欄に、たくさんの書き込みがなされていました。

今はブロックしてしまっていますが、そのほとんどが、ファイルの復旧を請け負うハッカーの広告のボットの投稿でした。

 

このdeadboltの攻撃を受けたNASは、ファームウェアが最新の状態でも被害に遭い、しかも、Malware Removerが暗号化は防げないのにランサムノートだけ隔離するという状況です。

運が良ければ、QNAPにサポートを依頼すれば、ランサムノートを復旧してもらえるのですが、対応がまちまちで、中にはランサムノートを復旧して貰えない被害者もいるようです。本当に復旧できないのか、それとも、手抜きサポートなのかは、真実は闇に包まれていますが、QNAPに復旧できないと言われた方で、私が復旧できた場合もあり、手抜きサポートの場合もあります。一度サポートを依頼して復旧してもらえなくても、QNAPにしつこくランサムノートの復元を要求した方が良いかと思われます。

被害者をサポートする私も、ランサムノートが表示されられない被害者の方を救済したいと願う気持ちが募り、上記のボット広告のハッカーに、藁をもすがる思いで相談してみました。

3人のハッカーに問い合わせてみましたが、手数料は全員揃えたように同じで500ドルでした。

1人目は、復号キーをどうやって入手するのか尋ねたところ、NASの内部を調べて復号キーを探し出すとのことでした。このハッカーのボット広告が一番多かったのが印象的でした。

2人目は、deadboltがブロックチェーン上でOP_RETURNの機能を使って復号キーを公開するのと同じ方法で、安価に復号キーを生成するということでした。

3人目は、2人目に騙された後に聞いた話では、ダークウェブから入手するということでした。

今となってはどのハッカーも信用できないですが、私は、2人目の手段が一番信憑性が高いと思い、詳しく話を聞くことにしました。

ただ、どうしても腑に落ちない点がありました。

それは、ランサムノートがない、つまりビットコインアドレスが分からない状態で、どうやって復号キーをOP_RETURNに書き出すことができるのか、ということでした。

各々のNASに割り振られたビットコインアドレスと復号キーは、1対1でセットになっているので、ビットインアドレスが不明であれば、復号キーを識別するのは不可能であるというのが、私の理解だったからです。

私は何度も彼にそのことを聞き返したのですが、彼は、ビットコインアドレスが分からなくても、復号キーを提供できると言い張りました。

また、その復号キーは、身代金を支払う時と同じように、OP_RETURNをブロックチェーンに出力させて入手するが、それを身代金より安く出力させられると騙りました。

さらには、その復号キーは、どのビットコインアドレスに対しても使用できる復号キーであるが、一度使うと他のビットコインアドレス用には使えなくなるという仕様をでっち上げました。

又、私がハッカーの嘘を信じてしまった根拠がありました。それは、被害者の中に、身代金を支払ったものの、入手した復号キーが無効で復号できない人が何人かいたことです。

私は、その原因が、ハッカーの主張を鵜呑みにして、第三者がその復号キーを使ったから、復号キーが無効になってしまったからだと思い込んでしまいました。

実は、その原因は別にありました。

同じNASが2回攻撃されたため、ランサムノートが上書きされてしまい、最初の攻撃で暗号化に使われた復号キーを入手するためのランサムノートが上書きされてしまったため、2回攻撃されたことに気づかずに2回目の攻撃時のランサムノートのビットコインアドレスに身代金を支払って復号キーを入手しても、肝心のファイルは復号できないというのが事実でした。

冷静な判断力があれば、この事実に気づくことできていたのでしょうが、ハッカーに相談していた時は必死になり過ぎていて、落ち着いて深く考えることができていませんでした。

そして、彼は復号キーに500ドル分のビットコインを請求してきました。

私がまんまと騙されて支払うと、わざわざ私が寝静まっている間に復号キーを生成し、下の画像を送ってきました。

今となっては、これはEmsisoft社製の復号ソフトのインターフェースのコラージュを悪用したもの、つまり最低のクソコラであることが判別できるのですが、必死になっていたので、信じてしまいました。

翌日の夜にこれを使って相談者の方のファイルを復号しようとすると、「入力されたキーは無効なフォーマットです」というエラーメッセージが表示され、当然ですが、下のように表示され、復号できませんでした。

これを連絡すると、ハッカーは、下のような、Emsisoft社製のランサムウェアの無料の復号ツールのインターフェースのクソコラを送りつけてきて、「復号キーを使用するのが遅かった。復号キーが第三者に使用されたので無効になった。再度復号キーを生成するには、バイパスピンを購入するので、さらに200ドル相当のビットコインを送れ。」と言ってきました。

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その時私は、気が動転していたので、冷静な判断力を失っていたため、ランサムノートに表示されたエラーメッセージが、おかしいことに気づいていませんでした。

そもそも、ハッカーが最初に復号キーだと言って送ってきた文字列は、実は復号キーでもなく、ただの文字列だったのです。もし、それが復号キーであれば、「無効な復号キーが入力されました」と表示されるはずなのです。

1回目の時にそれに気づいていれば、被害を減らせていたのでしょうが、後悔先に立たず。

2回目に復号キーを使用する際には、ハッカーと私と被害者の3人の予定をしっかり合わせて、2個目の復号キーを生成してもらいました。下の画像が送られてきました。

ハッカーは、2つ目の復号キーで復号できなければ、ビットコインを全額返金すると言いました。

いざ復号キーを入力してみましたが、無論、下の画像の通り、エラーが表示され、復号はできませんでした。

ただ、私が最初の文字列がそもそも復号キーのフォーマットではなかったことを指摘していたため、2つ目の文字列を入力した時のメッセージは、「無効な復号キーが入力されました」になってはいましたが。ただ、2回目はハッカーが復号キーを送ってきてすぐに入力したため、使うのが遅過ぎて第三者に使用されたという言い逃れは、流石にハッカーもできないようでした。

ハッカーは謝罪をしながらも、返金をするすると言いながら、現在まで一向にその兆しはありません。

ハッカーにも、もし返金に応じなければ、アカウントを晒すと申し渡していますので、こちらにInstagramのアカウントのスクショを貼り付けます。アカウントIDは、mouse_codesです。

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恐らく、彼のような偽物ハッカーは、世の中にごまんといるのでしょう。私が彼の悪事を暴いたとしても、世の中のブラックハッカーを根絶することはできません。しかし、だからといって、もうこれ以上泣き寝入りはしてはいけないと、私も覚悟を決めました。

彼のようにネット上のニュース記事やブログや動画などのコメントに、ボット広告を書き込むハッカーはたくさん存在します。そのような書き込みを安易に信用すると、この記事のような羽目に陥りかねません。

幸い、今回この偽物ハッカーに相談することになったきっかけになった相談者の方のランサムノートは、後日QNAPによって復旧されましたので、現在私が相談を受けている方の中で、送金先のビットコインアドレスが不明である方はいなくなったので、身代金を支払いさえすれば、ファイルの復旧は十分に期待できるため、その意味では少し気が楽になりました。

ただ、ネット上にはランサムノートがどうしても復旧できないし、スクショも撮れていないという被害者がちらほら存在するので、そのような方が、このような手口の詐欺に引っ掛かる可能性があることが危惧されます。

私はこれまでに、詐欺的な投資関連のツールやポンジスキームなどにいくつも騙されてきたので、それらをこうして世の中の明るみに出し、問題提起して闘わなければならないと、決意しました。

ですから、この件についても、さまざまな方法で世の中に訴えかけていこうと思っています。

この偽物ハッカーは、Binanceの口座への支払いを求めてきたので、Binanceに通報できるのがせめてもの救いです。

ですから、この記事の内容を英語で書いて、近日中にまずはBinanceに報告しようと思っています。

この世の正義がまだ存在することを、証明したいと望んでいます。