デヴィッド・ボウイさんの息子のダンカン・ジョーンズさんが、自身の最新プロジェクトであるグラフィック・ノベルのファンドレイジングを現在実施中です。
'MADI: Once Upon a Time in the Future'というタイトルのこの作品は、映画監督のダンカンさんと作家のアレックス・ディ・カンピさんが、その他のアーティストと共同し製作され、とても斬新な芸術形態を採っています。その中には、著名なニューヨーク在住の日本人アーティストの清水裕子さんも加わっており、ハードカバー版の表紙のデザインをなさっています。
すでにファンドレイジングでの目標金額は達成しており、このプロジェクトが実現することは間違いないのですが、より多くのプレッジが集まると、特典が増えるので、まだまだ協力者を募集しています。
昨日5月30日に49歳になったダンカンさんと私は、20年以上前にデヴィッド・ボウイさんの公式ファンサイトのボウイネットのチャットや掲示板で知り合いになりました。彼は当時まだロンドン・フィルム・スクールに通っている金の卵でした。
父親譲りの日本好きで、子供の頃に両親と日本に来た時の思い出を話してくれたのを覚えています。
私と知り合う前には日本人女性とお付き合いしていたこともありました。
実は私もダンカンさんにはチャットで「いつか君のところに行くよ」とか「日本にお嫁さんを探しに行きたい」とか、「次の機会(ボウイさんのライブ)には僕に声をかけてほしい」とか口説かれていましたが、ボウイさんが息を呑んでいる私に冗談っぽく「ダンカンは裏切り者」と教えてくれたりしていました。友達からダンカンさんには彼女がいることを聞いていたので、私は素直に身を引きました。
結局彼はそのアジア系の女性と結婚しました。
それでも今でもいなりずしを自宅で手作りしたり、Periscopeでロンドンのラーメン屋からもぐもぐ配信したりしています。
そんなダンカンさんとは、今でもツイッターで時々やりとりしています。
ダンカンさんが映画監督として頭角を表し、彼の監督作品のDVDが近所のお店で販売されるようになり、出世したものだなと感慨深いものがあります。
私も今回のプロジェクトに協力しています。思い切ってペーパーバック、ハードカバー、ダンカンさんとアレックスさんのサイン入りのスリップケース、プリントのセット(159米ドル)を予約しました。ダンカンさんが「アジアで広めて欲しい」とツイートしていたので、微力ながらこちらで紹介することにしました。陰ながらプロジェクトの成功を祈っています。発売される今年の11月がとても楽しみです。