しばらくぶりにブログを書いています。
瀬戸内地域は現在、秋の行楽シーズンを迎える中、瀬戸内芸術祭も開催中とあり、有資格の通訳ガイドさんたちは大忙しです。世界中のあらゆるメディアで瀬戸内がお薦めの旅行先として紹介され、瀬戸内に訪れる外国人観光客は毎年増えています。
さらに、ラグビーのW杯の来日外国人応援客の御一行様がツアーで瀬戸内地域にも訪れることになり、通訳ガイドの需要が、私のような下っ端にも届くようになりました。
私は出産前に、ボランティア通訳ガイドとして活動していたことがきっかけで、団体の外国人観光客のガイドをさせて頂いた経験もあったので、無資格でも良いとのことで、幸運にもお仕事を貰えました。
今回のお客様はアイルランドの応援客で、ラグビーでは日本と同じブロックということで、戦況に気を揉みながらのお仕事です。
幸い台風は福岡には影響せず、アイルランドチームは8強に決定し、お仕事も気が楽になりました。
ガイド地は、兵庫県は姫路城、岡山県は後楽園と倉敷、広島県は福山城と鞆の浦です。
どの場所もガイドとして行くのは初めてなので、全ての目的地に下見に行き、現地のガイドさん達に色々教えて頂きました。ついでに写真も撮って貰いました。
そして、10月9日には何とか無事に任務を完了することができました。この日の行き先は姫路城と後楽園でした。
正直申しまして、31名様を連れてガイドするのは至難の業でした。声が全員には聞こえません。ガイドリーダーの方に尋ねると、通訳ガイドさんの中には拡声器をお持ちの方もいらっしゃるそうです。自腹を切って所有していらっしゃるようです。今後団体のお客様のガイドのお仕事を続けてさせて頂けるとのなら、私も買った方が良いのかなと思案中です。
団体客の中には、速足の方もいればゆっくり歩く方もいるので、移動中どうしてもバラけます。小高い築山に登る人もいれば、登らない方もいます。皆さん立ち止まって写真を撮る場所も違います。それでも皆さんきちんと時間までには大体バスに戻って来てくださいました。とても助かりました。
一番驚いたのは、姫路城の天守閣にある刑部神社で、大勢のアイルランド人が、勝利を願って何とお賽銭を入れて、参拝していたことでした。お参りの仕方を教えて差し上げると、その通りにしておられました。私は、四国八十八ケ所のお寺でも、外国人観光客がお賽銭を入れて拝んでいるところなど殆ど見たことがなかったので、とても感動しました。そして益々アイルランド人が好きになりました。
姫路城の天守閣では靴を脱がないといけないのですが、「どうして靴を脱がないといけないんですか?」と尋ねられました。戦火で焼けた後に復元された天守閣なら土足のまま入れる所もあるのですが、江戸時代から残っている天守閣、しかも国宝となると話は別です。大切さを説明して差し上げると、理解して下さり、裸足で歩かれていました。
後楽園では、能舞台、雁木、大きな石、ハスの池、茶室、鯉が泳ぐ池、かすかに紅葉が始まった楓、タンチョウヅルなど、様々な風景を楽しんで頂きました。とても気に入って頂けたようでした。
10月14日と15日にもお仕事があります。15日は私の誕生日なので、このお仕事は神様からの贈り物かもしれないとも思います。かなり過密スケジュールなので、駆け足になりそうですが、ゆっくり楽しんで貰えるように工夫したいと思っています。
10月20日には香川せとうち地域通訳案内士の効果測定(実質的には面接試験)があり、その対策もしないといけないので、気忙しいですが、実際に仕事をするのが一番の対策だとも思いますので、なんとか頑張って全てを切り抜けたいと思います。