Eri Wildeの那由多ブログ

エリワイルド(Eri Wilde)のブログです。 本名は福田英里子です。東京外国語大学外国語学部英米語学科卒。英語講師、日本語講師、通訳、香川せとうち地域通訳案内士、翻訳、SE、占い師、心理カウンセラー、YouTuberをしています。二人の兄弟の母親です。音楽(ピアノやウクレレの弾き語り)、アートなど多趣味です。次男は発達障害です。 お仕事のご用命は下記のメールアドレスまで宜しくお願い致します。eriwilde0@yahoo.co.jp

船舶電装設計会社での社内翻訳等のお仕事

私は、以前から何度かこちらで書いているように、父が経営する電気設計会社で働いています。ここでは、現在は主に船舶電装設計という業務を請け負っています。

 私は、この会社に入ったり出たりを数回繰り返してきたのですが、現在のところ、勤続年数は十年間以上となっています。

せっかく英語を専門に学んできた身ですので、やはり仕事は英語力を活かすことができたほうが嬉しいというのが本音ですが、英語の仕事しかやらないというのでは、働かせて貰えないのが日本企業での現実です。

ですから、私は大学を卒業してから、都心で一人で暮らしていた時代に、情報処理を学びました。大学在学中には、パソコンにはほとんど全く触れたことはありませんでした。何せ、大学に学生が使えるコンピュータが一台もなかったのです。就職難の時代でしたので、新卒で派遣社員という道を選ばざるを得なくなり、派遣会社でパソコンの基礎であるワードとエクセルの基本を教えて貰いました。大学在学中に、翻訳会社などいろいろなアルバイトをしていた時、データベースソフトを使いこなせることが、会社で働く上でプラスになることを知り、ほぼ独学でアクセスというデータベースソフトを学びました。そして、データベース構築のために派遣社員として雇われたりもするまでに至りました。でもそのような仕事は、日雇い労働が多く、データベースが出来上がったら契約終了で、また次の仕事を探さなければならなくなる、そんな不安定な状況で、私は少しずつ次の仕事を探す気力を失っていきました。そして結局は、地元の香川県にUターンすることになりました。

そして、結局は父の会社で働くことになりました。ワードやエクセルは勿論、データベースソフトの構築の知識と経験は、父の会社でも役に立つことが分かりました。英語力についても活かせるように、仕様書などの翻訳もさせて貰いました。私は東京で暮らしていた間に精神的に追い詰められていたため、すでにこの頃から、メンタルに問題を抱えていたと思われます。仕事に集中できないで他事に気を取られてしまう症状や、耳鳴りの症状はすでに出始めていました。

就業態度のことで父と衝突することも多く、私にはもっと情報処理関連の仕事をしてみたいという気持ちも強くなり、一時期、転職してプログラミング会社でプログラマーやWebデザイナーとして働いたりもしました。その時、システムの勉強もして、初級システムアドミニストレータの資格も取得しました。しかし、プログラミング会社では激務で体の調子を崩し、結局は辞めてしまいました。再び派遣社員になったりして仕事を転々とし、OA事務やパソコンの教師などもしていまいたが、契約が終了すると、希望の仕事が見つからずにいたりしていました。

そうして再び、父の会社で日中働くことになり、夜間は学習塾でアルバイトをすることになりました。

今では、父の会社で、データベース構築と管理、システム管理、そして翻訳、極まれに通訳まで、多岐に渡る仕事をするまでに至りました。いやはや、人生、一体何が役に立つか分からないものです。脇道に逸れまくって、それでもなお、一つの道に集約されていくことが、とても不思議に感じます。まさに「すべての道はローマに通ず」といった感じです。

最近まで数年間、日本の船の設計が多く、あまり英語が使えなくて寂しい思いをしていたのですが、今年の9月頃から始まったプロジェクトが、シンガポールの船を中国の造船所が建造するというもので、その設計業務を父が請け負っているので、毎日英語漬けになり、私は嬉しい悲鳴を上げております。造船所で働く中国人は、キャリアが浅いらしく、道理を無視した無理な納期を要求してきたり、こちらの釈明を全く聞き入れてもらえなかったり、とても大変です。それでも、なんとか困難を乗り越えていくのが、何十年ものキャリアの積み重ねの成果を発揮する見せ場であると、自分にハッパをかけて毎日頑張っていくばかりです。

私が今この会社に通えなくなったら、プロジェクトに大きな穴を空けてしまうので、うつ病に甘えすぎてもいけません。うまく病状をコントロールして病気と闘いながらも、父親の怒鳴り声を柳に風と受け流しながら、ひたすら自分のペースで淡々と仕事を片付けて行くまでです。

ともかく、日中関係について、世の中では色々問題があるものの、今回縁あって私たちが設計させて貰えていることが、個人的にはとても喜ばしく感じています。

船が無事に航海に旅立つ日を夢見ながら、頑張りたいと思います。

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写真は、長男の夏休みの宿題の工作の海賊船です。