うつ病の原因として、脳の前頭前野の機能の低下がしばしば取り沙汰されます。
その前頭前野を活性化させるためには、とにかく「楽しいことをする」のが良いというアドバイスをされたりします。
でも、私にとって本当に楽しいことって何だろうと改めて考えてみると、自分でも良く分かっていないことに気づきます。
多分それは、自分の欲望と欲求の違いを、自分自身が理解できていないからなのだろうと思います。
欲望は欲求よりも強いので、 どうしても欲望に負けてしまいがちです。
欲望を満たすと、一時的には「楽しい」と思えるかもしれませんが、それは一過性の楽しさであって、永続する楽しさではなかったりします。
スイーツを食べ過ぎて太ってしまったり、実はさほど面白くもないゲームに夢中になり過ぎて時間を浪費してしまったり、追い求めた後で後悔したり罪悪感を抱いたりするのが欲望なのだろうと思います。
本当の「楽しさ」は、追い求めた後で、罪悪感や後悔などがない欲求なのだと分かってさえいれば、間違えることはないのだろうと思います。やってみないと分からない楽しさもあるし、やらないでおく方が良い楽しさもあるということです。
そもそも、うつ病は、欲求と欲望の区別ができなくなっている状態なのだろうと思います。何が本当に楽しくて、何が本当は楽しくないのかが判断できなくなっている状態です。
そんな病気の人間に、単に「楽しいことをしなさい」と言っても、そもそも本当の楽しさが何なのか分からなくなっているのですから、実はそれこそが一番難しいことなのだろうと思います。
うつ病の人間が、本当に楽しいことをするためには、かなりのパワーが必要です。どうしても、「面倒くさい」という感情が邪魔をしてくるからです。この感情には、恐怖心も混じっています。そんな感情が湧き上がった時、もしこの楽しいことが出来たら得られるであろう達成感や充実感を想像して、壁を乗り越えていくことができさえすれば、本物の欲求を追い求めて行けるのでしょう。もしそれができれば、うつ病も改善できるのだと思います。
それでは、ここで私が本当に楽しいと思えることは何だろうか考えて挙げてみます。
読書
ウクレレやピアノの弾き語り
英会話
ブログ執筆
オンラインゲームで仲間と遊ぶ
元々趣味はとても多いので、仕事と育児の合間の貴重な時間に何をするのを選ぶか、いつも葛藤に悩まされます。そんな貴重な時間でさえ、上記の欲望に負けて無駄遣いしてしまうことも多いです。
そもそも、元々、自由な時間はとても限られています。だから、最近は、周囲の協力を頼って、自由な時間を自分で作るように努めています。
仕事や育児を卒なくこなしていくためにも、貴重なフリータイムを上手に活用して、前向きな気持ちを取り戻し、病気を克服したいと思います。