エリーの那由多ブログ

「多芸は無芸」な主婦が、親子で学べるブログを目指しながらも、あらゆる突拍子もない話題について語ります。

闘病中に大仕事を切り抜ける

久しぶりにブログを更新したくなりましたので、タイプしています。
うつ病と診断されてから、薬の副作用の眠気が気を抜くと襲ってくるため、しばらく仕事をする時間を減らそうかと悩んでいました。

その矢先の昨年末、語学関係の知人から、割と大きめな翻訳の仕事を依頼され、うつの原因となっている環境から、たとえ一時的にでも逃れる理由にもなるという動機で、引き受けました。自分の精神状態も万全ではなかったので不安でしたが、ネイティブが校正もしてくださるとのことで、請求する翻訳料金は普段の半額に抑えました。

社長に頭を下げ、数か月間は半日出勤に切り替えさせて貰いました。会社は半日だけ務め、午後からは翻訳作業という毎日を、ほぼ2か月間続けました。本業と育児との板挟みになる中の孤独な闘いでした。

お医者様には、なるべく何もしない時間をつくった方が良いと忠告されてはいたのですが、何かをしていないと落ち着かない性分なので、私にはそれくらいが良かったのです。

翻訳の内容は、とてもご高名なフランス在住日本人アーティストの各版画作品に寄せる物語の和文英訳でした。私のような翻訳家の端くれが、そのような権威あるお仕事を任されることはとても名誉なことで、とても光栄に感じました。依頼者は、私が世界で一番敬愛している故デヴィッド・ボウイさんと同じフランス芸術文化勲章を授与された方であるということで、不思議な救いの力を感じずにはいられませんでした。私が病を克服できるように、少しの間環境を変えてみなさいと、天のご加護があったのではないかと。

ただ、アーティストの文章とのことで、とても難解であり、英訳は困難を極めました。校正もかなりの苦戦を強いられているようです。それでも、このお仕事をしている時、他のどんな仕事をしている時にも感じられない魂の安らぎを感じることができました。私が若かった頃から夢見てきた存在に自分が少しでも近づきつつあるという達成感は、今までに感じてきたどんな達成感にも到底及ばないものでした。

この著作が世に出て、もし私の手元にその一部が届く日が来たら、私にとってそれは一生の宝物となり、又、今後の翻訳活動のための心の支えとなることは間違いないと思います。

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